オアハカ観光をしていると、街中で何度も目にする名前があります。それが、メキシコ史上もっとも重要な人物のひとり、ベニート・フアレスです。
空港や通りの名前、学校、広場、そして紙幣(旧20ペソ・新500ペソ札)にまでその肖像が使われているため、「一体どんな人物なんだろう?」と気になる旅行者も多いはず。そんなフアレスの原点に触れられる場所が、オアハカ旧市街にある「ベニート・フアレスの家(Casa de Benito Juárez)」です。

ベニート・フアレスとは? なぜメキシコ人に愛されているのか
ベニート・フアレスは1806年、オアハカ州のサポテコ族の家庭に生まれました。幼くして両親を亡くし、少年時代は羊飼いをして働き、12歳までスペイン語すら話せなかったと言われています。
しかし、彼は勉学への強い意志を持ってオアハカ市内へ向かい、努力の末に法律を学び、弁護士、政治家、そして最終的には先住民出身として初のメキシコ大統領にまで上り詰めました。

ベニート・フアレスの肖像画。改革を断行し、メキシコの近代化を推し進めた彼の力強い生涯が描かれている。※チャプルテペック城の肖像画
メキシコ人にとって彼は「近代国家の父」であり、彼の有名な言葉「他者の権利を尊重すること、それが平和である(El respeto al derecho ajeno es la paz)」は、今もメキシコの民主主義の根幹として愛されています。

フアレスの最も有名な格言。現代の国際社会にも通じる、普遍的な平和のメッセージ。
正直な感想:無料スペースだけでも「満足度」は十分!
ここで、実際に現地を訪れた個人的な感想を率直にお伝えします。
「よっぽどのフアレス好き、あるいはメキシコ歴史マニアでない限り、わざわざお金を払って有料エリアの中に入る必要はないかな」というのが正直なところです。
実はこの施設、入口付近の展示や、ダイニングのスペースはチケットなしの無料で見学することができます。

要人とのディナーが行われていたダイニング。
それでも「中」が気になる人へ。何が見れる?
有料エリアに入ると、フアレスが19世紀前半に過ごした生活空間や資料をより詳しく見ることができます。

当時の食器や家具が並ぶ食卓。素朴ながらも歴史の重みを感じさる。
もともとここは、フアレスが12歳で村から出てきた際、住み込みで使用人として働いていた家。ここで主人の支援を受けながら勉強を続け、後の大統領への第一歩を記しました。

勉学に打ち込んだ書斎の再現。

実際に使用されていた様式を再現した寝室。
その他、家族構成を紹介するパネルや、ロッキングチェアが並ぶ居間など、当時のオアハカの暮らしぶりが丁寧に保存されています。

フアレスの家系をたどるパネル。
※無料エリア

建物外観。赤い縁取りが印象的なコロニアル様式の家屋。
ベニート・フアレスの家 基本情報
| 項目 | 内容 |
| 名称 | Casa de Benito Juárez(ベニート・フアレスの家) |
| 場所・アクセス | García Vigil 609, Centro, Oaxaca (ソカロから徒歩約10分) |
| 見どころ | コロニアル建築、中庭、フアレスの原点 |
| 所要時間 | 10〜20分程度(サクッと見るなら) |
| 入場料 | MXN:75~100ペソ(無料スペースだけで十分楽しめます) |
まとめ:街歩きのついでに「チラッ」と寄るのがおすすめ
「ベニート・フアレスの家」は、豪華な観光地というより、メキシコのアイデンティティを感じる場所です。
有料エリアをじっくり見るのは歴史好きの方にお任せして、一般の旅行者なら「オアハカが生んだ英雄の家をちょっと覗いてみた」という実感が得られる無料エリアだけで十分満足できるはず。
オアハカ旧市街を散策する際は、この赤い縁取りの建物を目印に、ぜひ立ち寄ってみてください。







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