メキシコには数多くの美しい街がありますが、その中でも「歩くだけで映画の世界に入り込んだような感覚」を味わえるのが、世界遺産の街・グアナファトです。
カラフルな街並み、迷路のような路地、坂道の先に現れる絶景、地下を走る不思議なトンネル…。
この街は、ただ観光地を巡るだけではなく、“街そのもの”が観光名所になっています。
今回は、そんなグアナファトの中でも特に印象的だった、
- El Jardín de la Unión(庭園広場)
- グアナファト大学
- 口づけの小道(Callejón del Beso)
- 地下トンネル群
について、実際に歩いた体験と写真を交えながら紹介します。

グアナファトという街が特別な理由
まず知っておきたいのが、グアナファトは「銀鉱山」で栄えた街だということ。
スペイン植民地時代、この地域では大量の銀が採掘され、莫大な富が集まりました。その結果、美しい教会や劇場、豪華な建築物が次々と建設され、現在の独特な景観が形成されていきます。
現在では、街全体が1988年にユネスコ世界遺産に登録されています。
そして、山に囲まれた地形のため、街は平坦ではなく、坂道と細い路地が入り組んだ独特の構造になっています。
その“迷路感”こそが、グアナファト最大の魅力です。


① El Jardín de la Unión(ラ・ウニオン公園)|グアナファトの心臓部
グアナファト観光の中心地とも言えるのが、この「エル・ハルディン・デ・ラ・ウニオン」。
街の中心にある小さな広場ですが、ここにはグアナファトの魅力が全部詰まっています。
昼は観光客と地元の人で賑わい、夜になるとマリアッチの音楽が響き、レストランのテラス席には明かりが灯ります。
“グアナファトらしさ”を最も感じられる場所かもしれません。

この広場は19世紀に現在の形へ整備され、昔から市民の憩いの場として使われてきました。中央のキオスク(東屋)は音楽演奏の舞台としても使われ、今でもイベントや演奏が行われています。
特に印象的なのは、木々の形。
広場に植えられているインドローレルの木々がトンネルのように枝を広げていて、歩くだけでとても絵になります。

周辺には有名なフアレス劇場やレストラン、バー、カフェが集まっているので、観光途中の休憩にも最適。
個人的には、「まずここに来て、コーヒーを飲みながら街を眺める」のがおすすめです。

② グアナファト大学|街のシンボル的存在
グアナファトの街を歩いていると、必ず目に入るのが巨大な白い階段。
その先にあるのが、グアナファト大学です。

この建物は1939年に大学として整備されましたが、もともとは18世紀の教育機関が起源とされており、グアナファトの学術文化の中心として長い歴史を持っています。
特に有名なのが、この圧倒的な階段。
坂の多い街の中でもひときわ存在感があり、観光客の定番フォトスポットになっています。

実際に登ってみるとかなり急ですが、上から見る景色は最高。
カラフルな街並みを見下ろすことができ、「グアナファトに来た」という実感が一気に湧いてきます。
学生たちが普通にここで談笑しているのも、なんだか映画のワンシーンのよう。

夜になるとライトアップも美しく、昼と夜でまったく違う表情を見せてくれます。
③ 口づけの小道(Callejón del Beso)|グアナファトで最も有名な路地
グアナファト観光で絶対に名前を聞くのが、「口づけの小道(カジェホン・デル・ベソ)」です。
ここは、わずか68cmほどしか離れていない向かい合うバルコニーが有名な場所。

この場所には、有名な悲恋伝説があります。
裕福な家の娘と貧しい恋人が、この狭い路地越しに密かに愛を語り合っていたという話で、現在では「3段目の階段でキスすると7年間幸せになれる」という言い伝えでも知られています。
もちろん観光地化されていますが、実際に訪れると「グアナファトっぽさ」が非常によく出ています。
狭い坂道、密集した建物、迷路感。
この街だからこそ生まれたスポットだと感じます。
ただし、かなり人が多い時間帯もあるので、写真を撮るなら朝早めがおすすめです。

口づけの小道をさらに登っていくと、目の前にひっそりと佇む細い階段が現れます。
ここから見上げる景色や、階段の途中で立ち止まって切り取るアングルは、他とは一味違う面白い写真が撮れる隠れた撮影スポットです。
周囲の情緒ある街並みと相まって、まるで物語の一場面のような印象的な1枚を残すことができます。
④ グアナファトの地下トンネル|この街を唯一無二にしている存在
グアナファトを歩いていて最も驚くのが、「地下トンネル」の存在です。
この街には、巨大な地下道路ネットワークがあります。

もともとは洪水対策として川の流れを地下へ通すために作られた水路でしたが、後に車道として再利用され、現在の独特な交通システムになりました。
つまり、昔の川の跡を車が走っているのです。
これが本当に面白い。
初めて来ると、
「え、なんで街の中心に地下道路があるの?」
と驚きます。

しかも、場所によっては歩道まで地下にあり、地下から階段で街へ出る構造になっています。
この独特な構造のおかげで、グアナファトの地上部分は比較的歩きやすく、歴史的景観も守られているのだと思います。
夜のトンネルは少し不気味ですが、その雰囲気も含めてグアナファトらしい魅力。
※観光する際は、人通りの多い場所を選ぶようにしましょう。

まとめ|グアナファトは「歩くこと」が観光になる街
グアナファトの魅力は、有名観光地そのものよりも、「その観光地へ向かう途中」にある気がします。
坂道を上り、細い路地を抜け、突然絶景に出会う。
そんな体験の連続です。
今回紹介した、
- Jardín de la Unión(ラ・ウニオン公園)
- グアナファト大学
- 口づけの小道
- 地下トンネル
は、どれもグアナファトらしさを感じられる場所ばかり。
特に写真好きな人には、本当におすすめしたい街です。
どこを歩いても絵になるので、ぜひカメラ片手にゆっくり散策してみてください。








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