メキシコ中部の世界遺産都市・グアナファト。カラフルな街並みや銀山の歴史で有名なこの街には、世界的にもかなり異色な観光スポットがあります。それが「ミイラ博物館(Museo de las Momias de Guanajuato)」です。
正直に言うと、万人におすすめできる施設ではありません。展示されているのは、実際にグアナファトで発見された「本物の遺体」。かなりショッキングな展示もあり、人によっては気分が悪くなるかもしれません。
しかし、その強烈なインパクトゆえに、今やグアナファトを代表する人気観光地。この記事では、実際に訪れた感想とともに、最新の入場情報や歴史背景、そして「なぜここでミイラが生まれたのか」を詳しく解説します。

1. グアナファトのミイラ博物館とは?
正式名称は「Museo de las Momias de Guanajuato」。グアナファト市内のサンタ・パウラ墓地のすぐ隣に位置しています。
現在は100体以上のミイラが展示されており、世界でも極めて珍しい「自然ミイラ」のコレクションとして知られています。エジプトのミイラのように人工的な防腐処理を施したものではなく、この土地の気候や土壌によって「偶然」生まれた姿であるのが最大の特徴です。

博物館の入口。看板には日本語で「入り口 IRIGUCHI」の表記があり、世界中から観光客が訪れることがわかる。

チケット売り場(Taquilla)。現在は多くの観光客で賑わい、窓口には列ができている。
2. なぜグアナファトにミイラがあるの?【歴史背景】
「なぜメキシコで、これほど大量のミイラが発見されたのか?」その理由は、19世紀後半の埋葬制度と、この地域特有の環境にあります。
当時のグアナファトでは、墓地の維持費として「埋葬税」を支払う必要がありました。遺族がこの税金を支払えなくなると、遺体は掘り起こされ、別の場所へ移される決まりでした。その際、掘り起こされた遺体の中に、驚くほど保存状態の良いものが多数見つかったのです。
自然ミイラ化した主な要因は以下の通りです。
- 乾燥した気候: 高地特有の乾燥が、腐敗を防いだ。
- 土壌の成分: ミネラル分が豊富な土壌。
- 墓地の構造: 密封性の高い石造りの埋葬スペース。
3. 館内展示|子供のミイラと「世界最小のミイラ」
館内は全体的に暗く、静まり返っています。衣服を身につけたままの姿や、生前の表情が読み取れるほど鮮明なミイラが並びます。

展示室の様子。横たわった状態で保管されており、その生々しさに圧倒される。
また、特に注目を浴びるのが「天使たち(Angelitos)」と呼ばれる子供のミイラや、「世界一小さい」と称される胎児のミイラです。

館内でも特に注目される「世界最小のミイラ」。

子供のミイラが多く展示されているのも、この博物館の大きな特徴。
4. 博物館の裏側に広がる「絶景スポット」
ミイラ博物館の魅力は展示だけではありません。丘の上に位置しているため、施設の裏手からはグアナファトの美しい街並みを一望できます。

博物館付近からの眺望。グアナファトらしいパステルカラーの街並みが一望できる。

旧市街へと続く階段道。現地の人々の暮らしぶりがうかがえる。
ミイラ博物館 基本情報
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | Museo de las Momias de Guanajuato |
| 場所 | グアナファト市・サンタパウラ墓地横 |
| 入場料 | 大人:120~130ペソ / 子供・学生・教師:65ペソ / 60歳以上:割引あり(※2026年時点) |
| カメラ使用料 | 写真・動画撮影:34〜40ペソ程度(看板による) |
| 営業時間 | 9:00〜18:00(時期により変動あり) |
| アクセス | 旧市街からタクシー、Uber、DiDiの利用を推奨(急坂が多いため) |
| 所要時間 | 約45分〜1時間半 |
| 注意点 | ショッキングな展示があるため、苦手な方は十分ご注意ください。 |







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