レアル・デル・モンテ(正式名称:ミネラル・デル・モンテ)は、メキシコ・イダルゴ州にある「プエブロ・マヒコ(魔法の村)」のひとつ。メキシコシティから日帰りでも訪問できる距離にありながら、イギリス文化とメキシコ文化が融合した独特の雰囲気を持つ町です。
銀鉱山の歴史、かわいらしいコロニアル建築、サッカー発祥の地という意外な一面、そして名物パステスまで、歩くだけで楽しい魅力が詰まっています。

【世界でも珍しい】イギリス移民が作ったメキシコの町
レアル・デル・モンテの歴史は銀鉱山とともに始まりました。
この地域では19世紀になると鉱山の生産性が低下。そこで1820年代、イギリス・コーンウォール地方から多くの鉱山技術者や鉱夫たちが招かれました。彼らは最新の蒸気機関や採掘技術を持ち込み、町の発展に大きく貢献します。
現在でも町にはイギリス風の建築や、英語の墓碑が並ぶ「イギリス人墓地(Panteón Inglés)」、食文化などが色濃く残っており、「メキシコで最もイギリスらしい町」と言われることもあります。

銀鉱山が生んだ町
レアル・デル・モンテの繁栄を支えたのは銀鉱山です。
周辺にはかつての採掘跡や鉱山施設が数多く残されており、町全体が鉱山の歴史博物館のような雰囲気です。19世紀にはイギリス企業が大規模な採掘を行い、メキシコ有数の鉱山都市として栄えました。
歩いていると、
- 鉱山関連のモニュメント
- 鉱夫たちの歴史を紹介する施設
- 鉱山跡を利用した博物館
などを各所で見ることができます。

銀アクセサリーの町でもある
鉱山都市らしく、町には銀細工のお店が数多く並びます。
リングやネックレス、ブレスレットなどが比較的リーズナブルな価格で販売されており、お土産探しにも最適。 毎年7月には「銀の祭典(Festival de la Plata)」も開催され、地元職人たちの作品を見ることができます。
メキシコ各地で銀製品は売られていますが、「銀が採れた町で銀アクセサリーを買う」という体験はレアル・デル・モンテならではです。

まるで映画のセット!可愛すぎる街並み
レアル・デル・モンテ最大の魅力は、何といっても町歩き。
中心部のソカロ(中央広場)周辺には石畳の道が広がり、赤い屋根とカラフルな壁が続く風景はまるでヨーロッパの小さな町のようです。

特に、街の中心部に位置するソカロや教会は美しい内観も必見です。

標高が高いため霧が出ることも多く、その幻想的な雰囲気も人気の理由。
実際に歩いてみると、
- 坂道だらけ
- 細い路地が無数にある
- 写真映えスポットが多い
という特徴があり、メキシコのドラマやテレビ番組のロケ地としてもよく利用されています。


有名な細道「Callejón del Dicho(カジェ・デル・デチョ)」
町歩きでぜひ立ち寄りたいのが「Callejón del Dicho」。
レアル・デル・モンテらしい細い坂道が続く路地で、両側に並ぶカラフルな建物に様々なメッセージ(Dicho)が描かれているのが非常にフォトジェニックです。
この町は大通りよりも、こうした何気ない路地の方が魅力的だったりします。 迷路のような細道を歩きながらお気に入りの風景を探す時間そのものが観光になります。

伝統衣装のダンスに遭遇
私が訪れた日は、ちょうど伝統的な衣装を着た人々による踊りが行われていました。
石畳の広場に音楽が流れ、地元の人々や観光客が集まる光景はまさにプエブロ・マヒコらしい雰囲気。
レアル・デル・モンテは歴史の町であると同時に、今も地元文化が生きている町でもあります。

実はメキシコサッカー発祥の地
意外かもしれませんが、レアル・デル・モンテはパチューカとともに「メキシコサッカー発祥の地」として一般的に認識されています。
19世紀にやって来たイギリス人鉱夫たちがサッカーを持ち込み、ここでメキシコ最初の試合が行われたとされています。
現在メキシコでサッカーが国民的スポーツになっていることを考えると、この小さな山間の町が果たした役割は非常に大きいと言えるでしょう。

「メキシコサッカー発祥の地」であることを示す看板。イギリス国旗とメキシコ国旗が融合している。
レアル・デル・モンテ名物「パステス」
レアル・デル・モンテを訪れたら絶対に食べたいのが「パステス(Pastes)」。
これはイギリス・コーンウォール地方の「コーニッシュ・パスティ(Cornish Pasties)」がルーツとなった料理です。1824年頃にイギリス人鉱夫たちが持ち込み、メキシコ風に進化しました。
もともとは鉱山で働く人々の携帯食でしたが、現在では町を代表するソウルフード。
定番の
- 牛肉とジャガイモ
- チョリソー
- モレ
- パイナップル
- クリームチーズ
など種類も豊富です。 町中にパステス専門店が並んでいるので、食べ歩きにもぴったりです。


町中に立ち並ぶパステス専門店。食べ歩きにも最適。

まとめ
レアル・デル・モンテは、
- 銀鉱山の歴史
- イギリス文化との融合
- メキシコサッカー発祥の地
- パステスの本場
- フォトジェニックな街並み
という魅力を持つ、他ではなかなか見られない個性的な町です。
メキシコシティから日帰りでも十分楽しめるため、「普通の観光地には飽きた」という方にもおすすめできます。
基本情報
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | ミネラル・デル・モンテ(Mineral del Monte) ※通称として「レアル・デル・モンテ」とも呼ばれます。 |
| 位置・所属 | メキシコ合衆国 イダルゴ州 ※首都メキシコシティの北東に位置する州です。 |
| 標高 | 約2,700m(メキシコシティの約2,240mよりもさらに高地のため、夏でもひんやりとしており、霧が発生しやすい気候です) |
| 有名なもの | 銀鉱山、パステス、サッカー発祥の地 |
| おすすめ滞在時間 | 半日〜1日 |
アクセス(メキシコシティからのアクセス詳細(公共交通機関))
初めての人でも迷わず行ける、長距離バスとタクシーを組み合わせたルートです。片道約2.5時間〜3時間ほどで到着します。
ステップ1:メキシコシティからパチューカへ(約1.5時間〜2時間)
メキシコシティ北長距離バスターミナル(Terminal Central de Autobuses del Norte)から、イダルゴ州の州都「パチューカ(Pachuca)」行きのバスに乗車します(ADO社やFutura社などが頻発しています)。
ステップ2:パチューカからレアル・デル・モンテへ(約25分〜30分)
パチューカのバスターミナルからタクシーに乗車すれば、目的地のレアル・デル・モンテの中心部に到着します。※乗り合いバスで乗り継ぐ方法もありますが、タクシー移動が無難です。







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