メキシコシティの歴史地区(セントロ)で、最も「ドラマチックな食事」を楽しみたいなら、ここを外すわけにはいきません。 それが、1912年創業の老舗レストラン Café de Tacuba(カフェ・デ・タクバ)。
一歩足を踏み入れれば、そこは100年前のメキシコ。 今回は、フリーダ・カーロや歴代大統領も愛した、この伝説的レストランの魅力をご紹介します。

1. Café de Tacubaの歴史|17世紀の息吹を感じる建物
お店があるのは、歴史地区のタクバ通り(Calle de Tacuba)。
この建物はもともと、17世紀に建てられたコロニアル様式の邸宅でした。一時期は修道院に関連する施設として使われていた時代もあったとされ、その重厚な造りには当時のメキシコの空気感が色濃く残っています。
1912年にレストランとしてオープンして以来、政治家、芸術家、そして世界中からの旅人が集う「メキシコの社交場」として歴史を刻み続けています。

ソカロから徒歩数分、ピンクの建物が目印。
2. フリーダとディエゴが結婚披露宴を挙げた伝説の場所
このレストランを語る上で欠かせないのが、メキシコを代表する芸術家カップル、フリーダ・カーロとディエゴ・リベラです。
1929年、二人はこのCafé de Tacubaで結婚披露宴を挙げました。
当時は革命後の熱気に満ちた時代。今でも店内には、彼らが過ごした当時の熱気と芸術の香りが漂っているかのようです。フリーダファンにとっては、まさに聖地巡礼の場所といえます。

店内を彩る壁画や絵画の数々はまるで美術館。
3. 店内の雰囲気|生演奏が彩るクラシックな空間
店内に入ってまず目を奪われるのが、壁一面のタラベラ焼きタイルと、メキシコの歴史を描いた巨大な油彩画。まるで美術館の回廊で食事をしているような、非日常的な気分に浸れます。

店内は常に賑わっている。
● 旅情をかき立てる生演奏
時間帯や曜日によりますが、店内にはマリアッチやトリオ(ボレロなどの歌声)による生演奏が入り、一気に賑やかな雰囲気に。
陽気な調べとともに味わう食事は、これぞメキシコ!という活気に満ちあふれています。

店内の至る所でマリアッチの演奏が行われる。

演奏を聴いたらチップを渡そう。
4. 必食!名物メニュー
ここでは、代々受け継がれてきた伝統的なメキシコ料理が味わえます。
● エンチラーダス・タクバ(Enchiladas Tacuba)
絶対に外せないのが、お店の名前を冠したこのメニュー。
お店の名前を冠した看板メニュー! パルミータ(ホウレン草のソース)や特製のソースがたっぷりかかったエンチラーダは、ここに来たらまず食べてほしい一品。濃厚で優しい味わいです。
辛いものが苦手な方でも安心して楽しめる、100年愛される逸品です。
● 伝統のホットチョコレート
朝食やティータイムなら、濃厚な**ホットチョコレート(Chocolate a la Española)**がおすすめ。 焼きたての甘いパンと一緒にいただくのがメキシコ流の楽しみ方です。

濃厚な味わいのホットチョコレート。
5. 初めて行く人へ|知っておきたい観光Tips
より素敵な体験にするために、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 時間帯による客層:お昼は観光客が多く賑やかですが、夜は地元の方が家族のお祝いで利用することも多く、より落ち着いた「大人の社交場」といった雰囲気になります。
- 生演奏のチップ:演奏を楽しんだ後は、演奏者にチップ(任意ですが、1グループあたり50〜100ペソ程度がスマート)を渡すと喜ばれます。
- 写真撮影のルール:店内撮影は自由ですが、演奏中のアーティストの目の前で撮る際は、軽く会釈をするなどの配慮を忘れずに。
- 服装について:ドレスコードはありませんが、短パン・サンダルよりも少し小綺麗な格好(スマートカジュアル)の方が、お店のクラシックな雰囲気に馴染みます。
6. 施設情報・アクセス
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | Café de Tacuba(カフェ・デ・タクバ) |
| 住所 | Calle de Tacuba 28, Centro Histórico de la Cdad. de México |
| 営業時間 | 毎日 8:00 – 23:30 |
| アクセス | 地下鉄2号線「Allende」駅から徒歩2分、または「Bellas Artes」駅から徒歩5分 |
7. まとめ
Café de Tacubaは、単にお腹を満たす場所ではありません。
**「メキシコの歴史、芸術、そして人々の情熱を五感で楽しむ」**場所です。
食後は徒歩数分圏内にあるソカロ広場やメトロポリタン大聖堂、以前ご紹介した**中央郵便局(Palacio Postal)**と合わせて回るのが黄金ルート。
100年前のメキシコへタイムスリップするようなひとときを、ぜひ楽しんでくださいね。







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