メキシコのプエブラといえば、世界遺産に登録された美しい街並みや「モーレ・ポブラーノ」で有名ですが、実は「甘い伝統菓子の街」としても知られています。
プエブラの旧市街を歩いていると、色とりどりのお菓子ショップが集まる通称「お菓子通り」に出会います。店先には日本では見かけない形や色彩のお菓子がずらりと並び、量り売りで購入できるお店も。
今回は、プエブラがお菓子で有名になった歴史的背景から、お菓子通りの楽しみ方、絶対チェックしたい伝統菓子まで分かりやすく解説します!

プエブラはなぜ「お菓子」で有名になったの?
プエブラの伝統菓子は「ドゥルセス・ティピコス(Dulces Típicos)」と呼ばれます。発展の背景には、スペイン植民地時代の歴史、修道院文化、そして地域の食材があります。
1. 修道院文化から生まれた独自の食文化
1531年に建設されたプエブラには多くの修道院が建てられ、修道女たちが料理や菓子作りを行っていました。ヨーロッパ由来の製法(砂糖、卵、牛乳、アーモンドなど)に、メキシコ原産の食材(サツマイモ、カボチャの種、果物など)が融合し、独自の味わいが誕生したのです。名物モーレ・ポブラーノと同様、異なる文化の出会いが生んだ食文化と言えます。


2. 素朴な食材と職人技
プエブラの伝統お菓子は、サツマイモやカボチャの種など身近な素材を使いつつ、色鮮やかな装飾や手作業による造形美が加えられているのが特徴です。

プエブラのお菓子通り「Calle de los Dulces」とは?
プエブラ旧市街にあるお菓子通りの正式名称は「Avenida 6 Oriente(6オリエンテ)」。かつて近くにあった修道院にちなみ「サンタ・クララ通り」とも呼ばれ、特に5 de Mayo通りから4 Norte通り付近に店舗が集まっています。


6 Oriente通り沿いには「DULCERIA」の看板を掲げた伝統菓子店がズラリと立ち並ぶ。
修道院から商業街への移り変わり
17世紀、サンタ・クララ修道院の周辺で修道女たちが作るカモテス(サツマイモ菓子)やトルティータ・デ・サンタ・クララが評判となりました。当時は「サンタ・クララの門の通り」と呼ばれていましたが、19世紀以降に専門の菓子店が増加し、20世紀に現在のような賑やかな名所となりました。

1892年創業の老舗「La Gran Fama」
通りを代表する老舗が、1892年創業(19世紀末)とされる「La Gran Fama(ラ・グラン・ファマ)」です。現在も昔ながらのレシピを守り続ける店や代々受け継ぐ家族経営の店が多く、店ごとの味の違いを比べるのも醍醐味です。


店内に並ぶカラフルな伝統菓子の世界
お店に入ると、ショーケースや棚いっぱいに並ぶ色とりどりのお菓子に目を奪われます。
お菓子通りを訪れたらチェックしたい、代表的なお菓子をご紹介します。

アテ(Ate)
- 特徴: グアバ、マルメロ(Membrillo)、マンゴーなどの果実ペーストを固めたゼリー状のお菓子。羊羹のようにスライスしてチーズと一緒に食べるのもメキシコ流です。

トルティータ・デ・サンタ・クララ(Tortitas de Santa Clara)
特徴:円形のクッキー生地に、カボチャの種で作った甘いペーストを乗せた修道院発祥のお菓子。サクッとした食感と香ばしさが特徴。

メレンゲス(Merengues)
特徴:パステルカラーのメレンゲ菓子。さくさくした食感が特徴。

カモテス(Camotes)
特徴: サツマイモをペースト状にして砂糖を加え、棒状に整えたプエブラ最定番のお菓子。レモンやオレンジ、フサスグリなどのフレーバーがあり、しっとりした優しい素朴な甘さ。

アレグリアス(Alegrías)
特徴: スーパーフードとして知られるアマランサスの種を、蜂蜜やシロップで固めた香ばしいお菓子。

ボラチートス(Borrachitos)※中央右
特徴: 「酔っぱらい」という意味を持つ、リキュールやフルーツ風味の柔らかいグミ風お菓子。表面に砂糖がまぶされています。
量り売りでお気に入りを少しずつ!
パック詰めや箱入りだけでなく、個別で購入できるお店や、はかりを使って量り売りしてくれるお店もあります。少しずつ色々な種類を試したい時にぴったりです。

お菓子通りをもっと楽しむための3つのコツ
- 複数のお店を見比べる同じ「カモテス」でも、店ごとに甘さやフレーバーの種類、パッケージデザインが異なります。まずは通りを一通り歩いてみるのがおすすめ。
- 知らないお菓子は少量から試す気になるものがあれば店員さんに聞いてみましょう。1個単位や量り売りで購入し、食べ比べをするのが楽しいポイントです。
- 持ち帰り用と「すぐ食べる用」を分ける日持ちする箱入りのカモテスはお土産に。崩れやすいトルティータや生菓子は、散策中やホテルでのティータイム用に別で買っておくのがスマートです。
アクセス・観光情報
| 項目 | 内容 |
| 名称 | Calle de los Dulces(お菓子通り) |
| 場所 | Avenida 6 Oriente, Centro Histórico, Puebla |
| アクセス | プエブラ大聖堂・ソカロから北へ徒歩約5分。 |
| 所要時間 | 30分〜1時間程度 |
| 散策に適した時間帯 | 10:00〜19:00頃(多くの店舗が元気に営業している時間帯です) |







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