メキシコ・チアパス州の観光都市、サンクリストバル・デ・ラス・カサス。コロニアル調の街並みや先住民文化が残るこの街で、象徴的な存在となっているのが「サンクリストバル・デ・ラス・カサス大聖堂(カテドラル)」です。
鮮やかな黄色と白のファサード(正面部)は、青空にも夜のライトアップにも映える独特の美しさ。今回は、歴史と祈りが息づくカテドラルの見どころや、市民が集う広場の魅力をご紹介します。

■ 500年の歴史と震災からの復興
このカテドラルは、街が創設された1528年頃に建設が始まり、1539年に大聖堂へと昇格。
現在の姿は数世紀にわたる増改築を経て整えられました。2017年の大地震で甚大な被害を受けましたが、約5年の修復を経て2022年に再オープンを果たしています。
つまり、現在のカテドラルは、16世紀から20世紀までの歴史が積み重なった建築物。一つの教会を見ているようで、実はサンクリストバルの長い歴史を見ているともいえます。
■ 最大の見どころ:黄色と白のファサード
訪れて真っ先に目を奪われるのが、青空に映えるその外観です。メキシコの伝統建築といえば重厚な石造りや赤系の壁が定番ですが、黄色と白で彩られたファサードは実に独特です。
近くで観察すると、白い漆喰で描かれた植物モチーフや幾何学模様、精巧な聖人像が浮かび上がります。


植物モチーフや聖人の彫刻が緻密に施されたファサードの装飾。
■ 荘厳な光に包まれる聖堂内の美しさ
一歩足を踏み入れると、外観の華やかさとは一味違った静けさと荘厳な雰囲気が広がります。
天井を見上げれば重厚な木彫りの格天井が組み上げられており、そこから吊り下げられたエレガントなシャンデリアが優しい光を投げかけます。

正面奥に鎮座する絢爛豪華な黄金の主祭壇(レタブロ)や絵画の数々は、長年にわたって街の祈りを集めてきた歴史の深さを実感させてくれます。


黄金の主祭壇と黄色いアクセントが映える白い列柱(聖堂内観)。
■ 市民の日常が溶け込む「平和の広場」
このカテドラルはこの街で最初に建てられた教会とされ、街が建設された時代から、街の中心として重要な役割を果たしてきました。
特に、カテドラルの目の前に広がる「平和の広場(Plaza de la Paz)」は、大きな木製十字架が目印の憩いの場です。
昼間は、十字架の台座やベンチに腰掛けておしゃべりを楽しむ人々や元気に走り回る子どもたちでにぎわい、街の穏やかな日常を感じられます。観光客だけでなく、地元住民にとっても欠かせない交流の拠点です。

■ 昼と夜で表情を変えるマーケット
夕暮れを迎えると広場の雰囲気は一変。あたたかな光でライトアップされたカテドラルの足元に、色鮮やかな露店が立ち並びます。

露店には、職人技が光る繊細な手刺繍の民族衣装(ウィピル)や、フェルト製の愛らしい動物のぬいぐるみ(アニマリート)、色とりどりの糸やビーズで編まれたアクセサリーなど、チアパスならではの魅力的な手仕事がずらりと並びます。

ライトアップされたカテドラルと青空マーケット。

ずらりと並ぶ華やかな手刺繍の民族衣装(ウィピル)。

カラフルで個性豊かなフェルトの動物たち(アニマリート)。

手仕事の温もりあふれるビーズや糸のブレスレット・ネックレス。
昼はのんびりとした憩いの場、夜は活気あふれるマーケット。ぜひ時間帯を変えて、それぞれの表情を楽しんでみてください。
■ カテドラル基本情報
| 項目 | 詳細 |
| 名称 | Catedral de San Cristóbal de las Casas(サンクリストバル・デ・ラス・カサス大聖堂) |
| 所在地 | Plaza 31 de Marzo Norte 3, Centro, San Cristóbal de las Casas, Chiapas |
| おすすめ時間帯 | 9時00分~13時30分 16時30分~20時00分 夕方から夜に訪問すれば夜市も見学できる。 ※訪問時は最新情報を要確認 |
| アクセス | サンクリストバル・デ・ラス・カサスの中心部、旧市街から徒歩でアクセス可能。 |
| 備考 | 教会のミサ時間やイベント日程は現地にてご確認ください。 |







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