メキシコ、プエブラのユネスコ世界遺産に登録されている歴史地区。
その中心部に、一見すると見過ごしてしまいそうな、しかし一歩足を踏み入れれば誰もが息を呑む素晴らしい空間があります。それが今回ご紹介するレストラン、「ラ・カサ・デル・メンドルゴ(La Casa del Mendrugo)」です。
ここでは、美しい中庭で楽しむ絶品のプエブラ伝統の朝食と、この建物が刻んできた深い歴史の物語を体験できます。

歴史の鼓動を感じる、美しいファサードとパティオ
「ラ・カサ・デル・メンドルゴ」の外観は、この地域特有の、赤いタイルと白く塗られた複雑な石造りの装飾(エスタフェリア様式)のコントラストが実に見事です。
このレストランの最大の魅力は、見事に修復された植民地時代のパティオそのものです。
白い壁、歴史を感じさせる石柱、そしてアーチ状の回廊が、天窓から差し込む柔らかな光に照らされ、圧倒的な開放感と優雅な雰囲気を創り出しています。


威厳ある石造りの門をくぐり、建物の内部へ。

外の喧騒が嘘のような静寂に包まれた、吹き抜けのパティオ(中庭)
絶品!美しいパティオで味わう伝統のプエブラ朝食
今回は、プエブラのソウルフードとも言える、「チャルパス(Chalupas)」という伝統料理を注文しました。小さなトルトゥーヤを揚げ、その上にサルサソース(赤と緑の2種類)をたっぷりとかけ、さらにほぐしたお肉や玉ねぎをトッピングしたものです。
見た目はとてもシンプルですが、一口食べれば、トルトゥーヤの香ばしさと、少し辛味のあるサルサソースの酸味、お肉の旨味が口の中で見事に調和します。


搾りたてのフレッシュなオレンジジュース。

カゴに盛られた温かいパン(サービス)。

他の朝食メニューも豊富に取り揃えている。
ディナー(夕飯)でもプエブラ伝統の味を満喫!
今回は朝食利用でしたが、実はこのレストラン、ディナー(夕食)の利用も強くおすすめです。
昼以降のグランドメニューでは、プエブラの名物料理である「モレ・ポブラノ(Mole Poblano)」や、時期によっては旬の伝統料理「チレス・エン・ノガダ(Chiles en Nogada)」といった格調高い本格郷土料理を味わうことができます。
また、夜になるとライトアップされたパティオでジャズなどの生演奏が行われることもあり、日中とはひと味違うロマンチックな大人な雰囲気の中で最高のディナータイムを過ごせます。
「メンドルゴ(Mendrugo)」とは?
この建物の名前にある「Mendrugo(メンドルゴ)」という言葉は、スペイン語で「(貧しい人に与えられる)パンの切れ端」や「残り物」を意味します。
かつてこの場所にあったイエズス会の修道院が、この建物の建築費を賄うために、信者から集めた寄付や「メンドルゴ」を少しずつ貯めていった、という歴史的背景に由来しています。この名前は、質素さと信仰の深さを象徴しているのです。

店舗情報・まとめ
「ラ・カサ・デル・メンドルゴ」は、単に食事が美味しいだけでなく、プエブラの街の歴史、建築、そして人々の信仰心が一体となった特別な場所です。プエブラ歴史地区を訪れた際は、ぜひこの「隠れ家」で優雅な朝食と歴史探訪を楽しんでみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | La Casa del Mendrugo 「ラ・カサ・デル・メンドルゴ」 |
| 住所 | Calle 4 Sur 304, Centro histórico de Puebla, 72000 Puebla, Pue., Mexico |
| 営業時間 | ・月〜土:8:00〜23:00 ・日曜日:8:00〜18:00 ※朝食メニュー(Desayunos)は 8:00〜13:00 |
| アクセス | プエブラ大聖堂・ソカロ広場から徒歩約3分 |







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